Monthly Archives: 4月 2013

アユサンが桜花賞制覇。ディープ産駒、デムーロ兄弟のワンツー

桜花賞

1着 アユサン
2着 レッドオーヴァル
3着 プリンセスジャック

サマリーズが逃げるやや速い流れを外からクロフネサプライズが追走し、3,4コーナーでは早くも前を捉え、クロフネサプライズが先頭で直線へ。
中団から馬群を割ってアユサンがクロフネサプライズに並びかけ突き放すと、さらに後方外からレッドオーヴァルが一気に交わす勢いで鋭く伸びてくる。アユサンと並んだところで脚色が一緒になり、最後の最後にアユサンがもう一伸び。
アユサンがレッドオーヴァルをクビ差抑えて、桜花賞制覇となりました。
3着には後方からしぶとく伸びた14番人気プリンセスジャック。クロフネサプライズは直線踏ん張るも4着でした。

勝ったアユサンは前日の丸山騎手の落馬負傷で直前でのC.デムーロ騎手への乗り替わり。好スタートからしっかり抑えて中団からという展開で、全体的に仕掛けが早くなった中でしっかりと我慢する好騎乗でした。
道中我慢できた分が最後の一伸びに繋がった印象ですね。

2着レッドオーヴァルも後方から。この馬は末脚が最大の武器なので後方からと決めていたのだとは思いますが、展開も向きしっかりと伸びてきました。
最後まで伸び切れなかった事で距離の不安はでてきそうですが、強風と時計のかかる馬場でのハイペースという事で最後に苦しくなる条件は揃っていました。勝ったアユサンを褒めたほうがいいのかもしれせんね。

3着プリンセスジャックは後方で自分の競馬に徹した事が良かったですね。
3月に亡くなった母ゴールデンジャックは父アフリートですがオークスは2着。
プリンセスジャックも父ダイワメジャーでオークスでは距離の不安はありますが、ひょっとしたら関係ないのかもしれません。

1,2着ともディープインパクトで、鞍上もデムーロ兄弟のワンツー。
終わってみれば、と言うのは簡単ですが配当が示すように非常に難しい桜花賞でした。

2013桜花賞。雨予報で紅梅S組が浮上?

桜花賞
今週末は天気が荒れ模様で、阪神競馬場のある兵庫県宝塚市も土曜から日曜にかけて強風と雨の予報です。

どの程度の影響が出るかは直前になってみないと分かりませんが、強風で差しが効きにくくなったり、雨で馬場が悪くなり外差し天国になったりと極端な傾向が出る場合もありますので、直前のレースを見ておくことは重要ですね。

今回の出走馬が出ていたレースで重馬場の参考になりそうなのはまず紅梅S。
京都の1400mですが重馬場で開催され、展開が前がかりになった事もありますが後方からレッドオーヴァルが3馬身差の圧勝。2着にはメイショウマンボが入っています。
この2頭は今回外枠に入ってますし、外差し馬場になった場合には要注意ですね。
特にメイショウマンボはこぶし賞も稍重で勝っていて、今回大外枠という事で条件が揃いそうな感じはあります。

それ以外ではジーニマジック(3着)とナンシーシャイン(4着)が出ていた菜の花賞が稍重だったくらいで、重馬場への適性は未知数の馬がほとんどですね。
種牡馬から見れば、ディープインパクトやステイゴールドが道悪もこなせる産駒の割合が高いですね。

過去の桜花賞という見方だと、稍重以上で行われた桜花賞は97年不良のキョウエイマーチまで遡る事になってしまい、今とはコースも違い参考になりません。
一応この時は2番手追走のキョウエイマーチが圧勝。2着は外から捲ったメジロドーベルで1,2番人気の決着でした。

重が確定しているような状況でもなく、強風は当日になってみないと分かりません。キャリアの浅い3歳牝馬戦で天候までこのような状況だと難しさが余計に増しますね。
ここまでのキャリアや血統で見る限りでは、外差しになればレッドオーヴァルとメイショウマンボが浮上。前が有利なようならステイゴールド産駒のウインプリメーラなどはしぶとさを見せるかもしれません。

2013桜花賞。枠順決定後の展開予想

桜花賞
桜花賞の枠順が決定し、クロフネサプライズは7枠13番。トーセンソレイユは6枠12番となりました。

阪神1600mは枠順で大きな有利不利はないコースですが、桜花賞に限って言えば外枠の差し馬は好成績を残しています。
7枠14番のレッドオーヴァル、8枠17番のコレクターアイテム、大外8枠18番のメイショウマンボあたりの差し馬は良い枠を引いたと言えるのではないでしょうか。

トーセンソレイユも悪くはないのですが、この馬より外に上記3頭の差し馬がいますので、これらの馬に外から来られるような展開だとキャリアの浅い馬だけに厳しい展開になるかもしれません。
前走エルフィンSを勝った時のような形では、桜花賞では難しいと考えるのが妥当です。

差し追い込み勢の有力どころではローブティサージュが3枠6番で少し難しそうですが、この馬は最内枠で阪神JFを勝っている事もあり、前が開けばという注文はつきますが内で溜めれば怖い存在になるかもしれません。

先行勢の方はクロフネサプライズが外目を引いたので、内を見ながらという形になりそうで、逃げではなく先行になりそうです。
サマリーズやティズトレメンダスはある程度いくでしょうし、クラウンロゼ、サンブルエミューズ、ウインプリメーラなども内に入った事で前々にいくようなら、クロフネサプライズは意外と後ろ(といっても中団前くらいでしょうけど)になる可能性までありそうです。
武豊騎手がどういうポジションを取るかは注目ですね。

2013桜花賞。キャリア2戦のトーセンソレイユは通用するか

ディープインパクトの半妹という血統と、エルフィンSで見せた抜群のキレから桜花賞でも人気になりそうなトーセンソレイユ。
まず気になるのは2戦しかないキャリアですが、同じように過去に桜花賞をキャリア2戦で挑んだ馬を探してみます。

馬名 前走 桜花賞
09 レッドディザイア エルフィンS
1人気1着
2人気2着
06 ニシノチャーミー 函館2歳S
7人気1着
13人気18着
03 ヤマニンスフィアー アネモネS
5人気2着
12人気13着
01 フローラルグリーン エルフィンS
4人気1着
5人気14着
00 フューチャサンデー クイーンC
10人気1着
5人気15着

キャリア2戦での桜花賞参戦例はかなり少なく、2000年以降まで広げてこの5頭です。
09年のレッドディザイア以外は散々な結果となっていますが、今回のトーセンソレイユに最も近いのはレッドディザイアでしょう。
その09年は桜花賞、オークスともブエナビスタ、レッドディザイアの1,2着。秋華賞では逆転する事になるのですが、やはり春は経験の差も大きかったのでしょう。
ただブエナビスタ級の馬が毎年いるわけではありませんし、今年も現時点でブエナビスタと比較できるような馬はいません。もちろんトーセンソレイユがレッドディザイア級なのかも分からないのですが、通用する可能性は十分にありそうです。

とは言え2戦目で桜花賞に挑むという事は、デビューまでに時間がかかったり、思うようにレースを使えなかったりという事情を抱えていた、あるいはまだ抱えているという事ですから、この時期ではまだその遅れた分を取り戻すのはやはり難しいですね。
同じ程度の力を持つ相手には、その分のハンデは間違いなく存在します。

レッドディザイアは大外枠でしたが、キャリアが浅く重賞も初めての身としては揉まれにくい外枠の方が競馬がしやすい部分はありそうです。
トーセンソレイユも外枠の方が能力を発揮しやすいのかもしれませんね。

ちなみに重賞出走経験なしで2000年以降の桜花賞で連対したのは、レッドディザイアの他に01年2着のムーンライトタンゴがいます。こちらは500万勝ちからの参戦でした。

あとは鞍上シュタルケ騎手も日本での騎乗が少ない点は気になりますが、下手な騎手ではありませんし、ここまでの騎乗も悪くはありません。どのような乗り方が合うかは正直ここまでのトーセンソレイユを見るだけでは分からない部分の方が多いですし、シュタルケ騎手について割り引く必要は特にはないでしょう。

あまり揉まれないような後方外の位置取りで自分の競馬をして、外からの差しが決まるような展開になればチャンスといったところでしょうか。
エルフィンSの勝ち方を見ると、ゴチャついても問題なさそうな感じもしますが、そこはやはりG1ですから簡単にはいかないと思います。それだけの期待をしたくなる馬ではありますが、スムーズに力を発揮できる条件は他馬に比べれば厳しいと見るのが妥当ですね。

クロフネサプライズは桜花賞を勝てるか?過去データから似たタイプを探してみる

桜花賞で1番人気が予想されるクロフネサプライズを過去10年の傾向から分析してみます。

まずはクロフネサプライズといえば阪神JFで15番人気の2着。このレースでこの馬は一気に評価を上げました。
そして休み明けのチューリップ賞は3番人気で圧勝し、桜花賞では1番人気になりそうな状況。
このように走る度に評価を上げてきた馬という事で、過去に阪神JFを人気薄で好走し、トライアルでも好走した馬を挙げてみます。
年は桜花賞開催年とします。

馬名 阪神JF トライアル 桜花賞
12 アイムユアーズ 8人気2着 フィリーズ
1人気1着
3人気3着
11 ライステラス 8人気3着 チューリップ
2人気2着
5人気12着
06 テイエムプリキュア 8人気1着 チューリップ
1人気4着
3人気8着
04 ヤマニンシュクル 6人気1着 チューリップ
2人気3着
4人気3着
03 ヤマカツリリー 11人気2着 フィリーズ
1人気1着
3人気4着

ここ10年ではこのくらいが該当するところですが、一番近いのはヤマカツリリーでしょうか。昨年のアイムユアーズも近いと言えば近いですね。

昨年の結果はご存知の通りシンザン記念を牡馬相手に制し、チューリップ賞4着だったジェンティルドンナ。2着にはクイーンC1着から直行のヴィルシーナでした。
ヤマカツリリーが出ていた03年の桜花賞はチューリップ賞2着のスティルインラブが勝ち、2着にはチューリップ賞4着のシーイズトウショウが15番人気で入っています。3着は若葉S1着からのアドマイヤグルーヴですが、この馬はちょっと例外ですね。

桜花賞を勝っている馬がいないのは気になるところです。

続いては展開予想も含めたところで、チューリップ賞で4角2番手以内で桜花賞にも出てきた馬です。

馬名 チューリップ チューリップ
通過順
桜花賞 桜花賞
通過順
10 ワイルドラズベリー 3人気7着 2-2 12人気10着 7-6
09 サクラミモザ 7人気2着 1-1 4人気10着 3-3
08 エアパスカル 5人気1着 1-1 7人気9着 3-3
07 ダイワスカーレット 2人気2着 1-1 3人気1着 3-3
06 ラッシュライフ 4人気5着 2-2-2 10人気9着 7-3-3
06 タッチザピーク 3人気9着 4-2-2 11人気10着 5-7-5
03 シーイズトウショウ 5人気4着 3-3-2 13人気2着 2-3-3

チューリップ賞を逃げて勝っている馬がエアパスカルしかいないので、参考にしにくい部分はあるのですが、注目したいのはシーイズトウショウ以外は全て桜花賞ではチューリップ賞より後ろの通過順になっている事ですね。

クロフネサプライズもチューリップ賞ではスタートから行く形ではなく、他に行く馬がいなかったから行ったという感じでしたし、阪神JFでは2番手からの競馬をしています。
フィリーズレビューで逃げたティズトレメンダスもいますし、桜花賞でも2,3番手、あるいはもう少し後ろからという展開も想定できますね。

続いてはクロフネ産駒の桜花賞の成績です。

馬名 桜花賞 前走
12 アラフネ 17人気16着 クイーンC 12着
11 ホエールキャプチャ 1人気2着 クイーンC 1着
11 ウッドシップ 18人気13着 ファルコンS 11着
11 マルモセーラ 13人気17着 阪神JF 12着
08 オディール 3人気12着 チューリップ賞 3着
06 シェルズレイ 7人気5着 チューリップ賞 2着

オディールが大きく負けている以外はまぁ人気通りといったところでしょうか。
ホエールキャプチャも人気で負けてはいますが3/4馬身差の2着ですし、特に悪い印象はありません。
クロフネ産駒ではありませんが08年の桜花賞を制したレジネッタはクロフネの父フレンチデピュティの産駒です。

全体的にあまりいいデータはなく、ちょっと珍しいパターンの人気馬になりそうです。
阪神JFとチューリップ賞で続けて好走というのは王道なのですが、阪神JFの人気が問題ですね。
デビューから1200を3戦続けて使っていて、りんどう賞を勝ってはいますが短距離向きだと思われたのが主な理由だとは思います。
父クロフネ母父トニービンといえばカレンチャンですが、今年のダイヤモンドSに出走していたエイシンミラージュなどもいますし、短距離じゃないとダメという感じではありません。

デビューから短いところを使われて桜花賞で好走した馬だと、近年ではやはりアイムユアーズですが、そこまで短いところで結果が出ていないのでちょっと違いますね。
ホエールキャプチャもデビューは1200で、こちらの方が印象としては近いです。ホエールキャプチャは桜花賞では後方からという形になりましたが。

似たような戦績、脚質、血統を調べてみましたが、勝つには少し足りないという感じになりました。
あくまで過去データからの傾向なので参考程度ですが、人気薄での阪神JF2着、スローでのチューリップ賞逃げ切り、人気のサンデー系ではなくクロフネ産駒、というあたりを考えると確かに不安要素はいくらでも出せそうです。
今週末、恐らく人気を背負う形でどのようなレースを見せてくれるのでしょうか。